再び新刊のこと

今日は「e-hon」の「新聞・TVで話題の本」を見て、毎日新聞と読売新聞の5/17の書評から各々1冊ずつを紹介します。このページでは新聞等で取り上げられた書評本の一覧を見ることができます。

米沢富美子さんの『猿橋勝子という生き方』はこのようにひたむきな生き方をした人もいるのだと思いました。猿橋勝子という人をまったく知りませんが、こうした書評を読むと、この本を読んでみたくなります。

<戦前戦後の女性が理系の道を選ぶことも困難な時代に、海水の放射能汚染や炭酸物質の研究で世界的な業績をあげた地球化学者・猿橋勝子。さらに後進を育てようと女性科学者を顕彰する「猿橋賞」を創設、女性科学者を励まし続けた。科学者として人間として自らの哲学とそれを貫く強い意志をもって、まっすぐに生きた猿橋勝子の軌跡を描きだす。>

また菊地信義さんの『装幀思案』は一連の装幀シリーズの1冊?また菊地さんの新しい装幀の世界を見る/読むことができるのでしょうか。装幀がこれ程注目されるようになったのは装幀家の方々の力です。装幀=見た目の良し悪しで購買率が増減する時代です。(もちろんそれだけはありませんが)

装幀思案    みんなの「生きる」をデザインしよう    装幀=菊地信義の本



もう1冊、新刊を。それは「daily-sumus」の林さんや「古本ソムリエ日記」の山本さんが紹介している本。装幀は林哲夫さん、跋文を扉野良人さんが担当しています。

林さんは自らのブログで次のように書いています。

<内容は創元社のサイトで連載中の「古書往来」をまとめたもの>で、<単にまとめただけではなく、連載の原稿にかなり加筆し、というか徹底的に訂正を施し、情報としてもよりクオリティの高いものになっている。>

これは一見、一読の1冊です。本文を読みたい方は創元社のサイトにこの「古書往来」が掲載されています。新刊は加筆・訂正が加えられているとしても参考になります。