春を探しに

今日は晴れなのですが、まだ少し肌寒い一日でした。まだ春は遠いと感じつつ、早く春になればと思いながら、日々を過ごしています。

いま読んでいる日高敏隆『春の数えかた』(新潮文庫)の中に、次のような文章がありました。

<ぼくにとって春といえば、せめて三月。暖かくなって、庭に植えたチューリップの芽が出る。外へ出れば、明るい日射しの中を、小さな虫がキラキラ光りながら飛んでいる。捕らえてみると、冬を越してきたマグソコガネだ。小さなチョウチョがちらりと姿をあらわす。ルリシジミだ。そんなのを見てはじめて、ぼくは春だと思えるのだった。>

こういう春の感じ方もあるのです。日高さんのように動物学者ではないので、個々の虫について詳しくは知りませんが、チューリップの芽に、小さな虫がキラキラ光りながらに、チョウチョがちらりと姿をに春を感じます。

それぞれにいろいろな春の感じ方があります。まずはのんびりと春を探しにいきたいものです。今週末は三連休ですので。

春の数えかた