古本屋めぐりをしながら
今日はまだ水曜日ではないのに、仕事の帰りに古本屋を見て廻りました。それほどの収穫があったわけではないのですが、それでも納得のいく1冊があれば、それはそれで満足なのです。
例えそれが駄本であっても、読んで心打たれる言葉に出会えば、それは良書ということになります。時にそうした本に出会うと、それこそ必然の出会いとなります。逆に良書であっても、それが悪書になることもあり得ます。
古本屋めぐりをすると、いろいろな人に出会います。そして持っている本も気になります。隣りは何をするひとぞ。カバーを背表紙を見たくなりますが、他人は他人。見たところで、それがどうした。でも気になることは確かです。妙な心理です。
やはり、人は一人で生きていくわけではないのです。やはり人は他の人があってこその自分であるということを自覚せざるを得ません。そうかといって、他の人により過ぎると、自分自身が不安にならざるを得ません。
<自と他、われらの楕円は、自転しながら、在らざる円をめざす>
今日は店頭で5冊拾いました。
- 後藤繁雄『天国でブルー』(リトル・モア)
- 北田暁大『広告都市・東京』(廣済堂出版)
- 森健『グーグル・アマゾン化する社会』(光文社新書)
- 朝日新聞社会部『東京地名考 上』(朝日文庫)
- 朝日新聞社会部『東京地名考 下』(朝日文庫)
そして、狩野俊『高円寺古本酒場ものがたり』(晶文社)を読了。