気になる2冊

1/22「悪漢と密偵」に気になる2冊がありましたので掲載します。1冊は草森紳一さんの本ともう1冊は中野香織さんの本。

草森さんの本はおそらく雑文家として「穴」へのこだわりの1冊でしょう。物書きの収入の七割は本代に消え、その蔵書の数は4万冊以上と言われています。昨年3月死去後、草森さんの蔵書は?

ウェブを見ていたら、「崩れた本の山の中から草森紳一蔵書整理プロジェクト」で「草森紳一ヴァーチャル記念館」を見つけました。

<昨年秋から世界を襲った不景気の波はここにも及び、蔵書を中心とした「草森文庫」の設立や、回顧展の開催は、いずれもスポンサーの撤退によって、中断を余儀なくされています。唯一、いくつかの遺稿がまとめられ、出版されたのがなぐさめですが、書籍化されていない先生の原稿は、まだまだあふれているような状態です。>

といいます。そこで、この記念館を設立したそうです。詳細は同サイトでご覧下さい。

また中野さんは中野好夫さんの孫の奥様で、ファッションコラムニストです。著書に『モードの方程式』(新潮社/新潮文庫)『スーツの神話』(文春新書)などがあります。

今回下記の本とこの他にもう1冊日経新聞連載のファッションコラムをまとめたエッセイ集『愛されるモード』(中央公論新社)が同日出版されます。