日曜日の午後

今日は日曜日。午前は静かな時を過ごしました。日々時間に追われ、ほっとする間もなく、仕事のことばかりでは、何のための日曜日? そう思いながら、のんびりと過ごしました。

天気は快晴、暖かな陽射し。昼過ぎまで穏やかな時が続きました。そんな陽気に誘われて、午後外出をしました。図書館に立ち寄り、予約本 樽見博『古本愛』を受け取り、新宿御苑から新宿へ。

新宿は相変わらずの賑わいで、南口を通り、Book 1st.に向かいました。最近の新宿の変貌は驚くばかりで、かつては暗く汚い南口がこう変わるとは10年、20年前には考えられませんでした。

街はいつも間にか新しくなり、どんどん綺麗に素晴しい街になっていくのはいいのですが、人の体温が感じられる街になっているのかどうか?(それは単なるノスタルジーなのでしょうか)

西新宿の高層ビル街の中を歩きながら、しきりとそんな風に思えてなりませんでした。着いたところが、何か異様なというか、斬新なというか、あのコクーンビルの地下、Book 1st.です。

そこで次の2冊を買い、新宿東口へ。

詩の力 (新潮文庫)      心理学化する社会 (河出文庫)


この書店は昨年オープンし、東口にあるジュンク堂に比べて、なんとなく迷路のような書店です。所々に椅子もあり、それも二人掛けでなく、1人掛けで、隣りに遠慮する必要がありません。

時間があれば、一日中!そこにいたい環境です。まずは本棚から何冊か本を抜き、椅子に座りながらそれを見る、読む。一通り読み終わったら、また次の本を。この繰り返しで、何冊読むことができるのでしょう。

本好きにはたまらない空間です。そんな時がいつ来るのか。夢のまた夢かもしれませんが、そうした日々が来ることを願っています。書店の梯子で1日が終わるなんて、いいじゃないですか。

では東口のもうひとつの書店、紀伊国屋書店はというと、最近どうも精彩がないような気がします。ジュンク堂とBook 1st.にどう対抗するのか。

先行きが見えない状況ですが、紀伊国屋書店は何らかの一手を出さないと、どんどんお客様が流れてしまうような気がします。やはり、新宿書店戦争の今後は紀伊国屋書店の動きにかかっています。

新宿で夕食を済ませ、樽見博『古本愛』を読みながら、帰宅しました。明日からまた仕事です。