今週の掘出し物

今週もいろいろなことがあり、1週間が過ぎました。いつものように本を買いましたが、なかでも掘出し物の本が何冊かあります。そうした本は人知れず何気なく棚に置かれています。

じっくり眼を凝らして見ていくと、その本としっかり目が合う時があります。そうした自分の眼を信じて本探しをしていると、いつかどこかできっと掘出し物の本と出会うことができます。

そんな時と本との出会いが愉しくて、古本屋めぐりを続けています。以前も書きましたが、1冊でもそうした本と出会えれば、1日とはいわず、数日その満足が続きます。そしてまた、ということになります。(これが癖になるのですが)

そこで今週の掘出し物の2冊紹介します。

これはすでに1/14のブログで紹介していますが、スペインの詩人 ロルカの詩集です。
[カバーの略歴から]
<(前略) 28年オルテガ・イ・ガセット主幹の「西方評論」より出版された『ジプシー歌集』が評論家の絶賛を受け、ベストセラーになる。名声に対するねたみや中傷に悩まされ、その後精神的な危機を回避すべくニューヨークへ旅行する。ニューヨーク滞在中はしばしば博物館、劇場、映画館へ赴き、ジャズに熱中する。
 (中略)
同年(36年)7月の市民戦争勃発後、グラナダファランヘ党員に捕えられ、8月19日未明ビスナル村の郊外で処刑された。>

まずはこの豪華な顔ぶれがすごい。さらに序文が中村真一郎、特別に池田満寿夫さんはじめ、澁澤龍彦さんと佐藤陽子さんが寄稿しています。また池田さんのリトグラフもらしい男と女が描かれています。