受信から発信へ!

年末年始慌ただしく、新聞のゆっくり読んでいませんでした。この連休、新聞の整理をしましたが、昨年の新聞は読まず処分し、元旦の新聞からはじっくりと読み始めました。

休日とはいえ、新聞をすべて読み切るわけにはいきませんので、気になるテーマを重点的に読みました。今年は大不況!といわれ、世界中がどう動くのか。日々のニュースに関心を持つことが必要です。

さらに思ったのは政界も、財界も、社会も、何かはっきりしないということです。それだけ状況が見通しのきかない、視界ゼロの状態なのかもしれません。何かを変えるというのではなく、何かが変わってきている?

朝日新聞に1/1から連載されていました「感情模索」1〜7 は<近ごろ、気分や気持ちや心の向かう方角が、ちょっと変わってきているぞ−というのが、この連載の出発点です。>といいます。

それを再度まとめて読んでみました。久々に今の世の中について様々な視点から考えるヒントを得ることができました。この連載の大見出しを列挙すると、何となくイメージが掴むことができるでしょうか。

1. ぼやき・毒舌 刹那の快楽 〜 否定の言葉に浸りたい
2. 社会に絶望「リセットだ」 〜 滅びた後の「平等化」期待
3. 共感してくて「キラキラ」 〜 生きづらさの中を生きる
4. 背伸びは嫌「草食系男子」 〜 現代に順応、文化うむ?
5. アラフォー世代あくなき欲求 〜 幸せ探し「きっと・もっと・ずっと」
6. 「ファミレス現象」に幻滅 〜 東京の輝き消え、移る関心
7. 自虐という名の安全策   〜 昇華できれば生きる原動力に

例えば、「1. ぼやき・毒舌 刹那の快楽」では、<言葉を駆使する労苦を嫌う現代人は、世界や社会の行く末を思い巡らすより、欲望直結の暴言やぼやきに浸る。>といいます。そして<ネガティブな気分の甘えず、自分の言葉を取り戻せ。>と記者は書きます。

確かに。人の言葉を自分の言葉にして話す人もいます。新聞の分析をあたかも自分の分析のように話す人もいます。言葉を使うことは労力の要ることですが、他人の言葉でなく、自分の言葉を語り始めることが大切です。

受信から発信へ。そこから新しい関係が生まれます。新しい関係であれは、その糸を結び、今までの関係であれ、解きほぐし、きちんと関係を取り結ぶこと。当たり前なことですが、これが一番難しいのです。

自分が自閉するのでなく、自分を展開すること。