スポーツの美学
まだまだ正月気分。昨日からめずらしく箱根駅伝を見ているといった状態です。スポーツは面白くないと見る気がしませんが、今年の駅伝は各大学が予想外にいいレースをしていました。
東洋と早稲田のトップ争いだけでなく、各大学がシード権獲得をめざして、必死で頑張っている姿は胸を打つものがありました。だから、いつもよりも観客が多いように思いました。視聴率も例年に比べてもよかったのではないでしょうか。
スポーツも驚異と感嘆ががないと、見ているほうも飽きてしまいます。作為されたドラマでなく、シナリオのないドラマが生成しないと楽しくありません。その点、スポーツは筋書きのないドラマともいわれます。
ゴルフの石川遼君がドライバーにこだわり続けるように、フィギュアスケートの浅田真央さんがトリプルアクセルに挑戦し続けるように、それを実践するからこそ、感動のドラマが生まれます。
京都教育大学教授の杉本厚夫さんはスポーツの美学について、
<この挑戦する姿こそ、スポーツの「美学」であり、われわれがスポーツに求めるものである。とりわけ、挑戦することを忘れてしまったプロスポーツは、見る人を失望させ、必ずや衰退していくだろう。>
と語っています。これはプロスポーツだけでなく、スポーツ全般に言えることです。
スポーツの美学はこの挑戦すること。この一点に尽きます。スポーツも勝負ですから、勝つことを選択する場合もあります。それはきちんとした意図ある選択であればいいのです。
どんな状況であれ挑戦し続けること!
昨日今日の箱根駅伝でそんなことを考えさせられました。