ゆったりした一日

久しぶりにゆったりした一日を過ごしました。朝起きて、新聞を読み、食事をし、午前は青木正美『古本屋群雄伝』を読み終えました。これは本好きにはたまらない一冊です。岡崎武志さんや山本善行さんが絶賛するのもなるほどと思いました。

登場人物が奇人変人の古本屋さんから頑固一徹の古本屋さんまで多士済々。そうした人たちが文人・作家とつながり、様々な本を通して交流し、大成する人もいれば、そのまま消え去る人もいます。

どちらであれ、「変」なのです。なぜそれほどまで、本にこだわるのか。確かにたかが本、されど本なのですが、一言でいうと、本への無償の情熱! その思い入れは純粋で逸脱しているから「変」なのかもしれません。

この本はその人となりを追いながら、<一生懸命この世を生き抜いた>愛すべき古本屋さんたちを紹介しています。これはまたそうした人たちへのレクイエムだといいます。古本屋さんにも歴史ありです。

昼の食事を済ませ、午後は荻窪に行きました。いつもの古本屋が火曜日休みということをすっかり忘れていました。行って帰るだけではと、「ブ」に立ち寄りました。寒いせいか、込み合っていました。

各棚を一巡しましたが、単行本の棚からは何も抜くことができず、文庫から3冊購入しました。最近なぜか文庫ばかりを拾っています。来年の「四谷文庫」の立ち上げための準備というわけではないのですが。

気晴らしの発見 (新潮文庫)


さらに、所用で銀座に廻りました。クリスマス前の銀座はカップルや家族連れでにぎやかでした。大きなクリスマスツリーもあり、イルミネーションも点滅し、クリスマスソングが流れていました。明日はクリスマスイブ。

用を済ませて、本屋さんに立ち寄ろうとしましたが、いつもの旭屋書店はすでになく、あるのは教文館、福屋、ブックファースト。どうも足が進まず諦めて帰りました。

途中で「エスクァイア日本語版」2月号を買いました。特集は「見せたい本棚の作り方」。本棚といえば、年末の行事である本の整理をいつしようか。もうそんな時期なのです。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 02月号 [雑誌]