杉山平一詩集とYouTube

「時の器から一日がこぼれた」そんな一日どんな一日? なぜかこの文章がブログにこぼれた。なんということはないのですが、なんということもあるような、そんな中途半端な一日がまた一日、また一日と、今年の終焉に向けて、静かに時を刻みます。

こんな風に書き始めたのはきっと今日買った杉山平一『青をめざして』(編集書房ノア)のせいかもしれません。

たとえば、「たそがれ」。

<ガラス窓はするどい
陽が落ちると
窓が鏡になってくる
見いていた他人が
そのまま自分の姿だった と>

平易ななかになんともいえぬ重さがあり、ことばが何かを考えさせます。決して難しい現代詩ではありません。平明な深みとでもいうのでしょうか。あの歩行のリズムです。

こう書いてから、読書ブログを一巡しました。目に留まったのがブルータス 副編集長 鈴木芳雄のブログ「フクヘン」の12/3の記事。12月1日最新号の BRUTUSYouTube特集」です。

動画共有サイトYouTubeは<日本人1人あたりがひと月に平均1時間14分13秒視聴している>といわれています。また、<すべてのチャンネルを見ようとすると、2000年かかる>そうです。

これは愉しみな企画です。目のつけどころが BRUTUS 。さすがと言わざるを得ません。YouTubeが公開されてすでに3年。急成長を遂げたのはなぜかなど、気になるところです。

明日書店へ。