「日本読書新聞」と「伝統と現代」

11/22「東川端参丁目の備忘録」のブログにて、「日本読書新聞」と「伝統と現代」についての本 井出彰『伝説の編集者・巖浩をたずねて』(社会評論社)を紹介していました。

この本の副題が「日本読書新聞」と「伝統と現代」です。ともに今はない新聞、雑誌ですが、遠い昔に読んだ記憶があります。何の特集で購入したかは忘れましたが、後者は確か高円寺の都丸書店で購入した?ことを覚えています。

この本の内容を知りたくなり、社会評論社のHPに行き、その紹介を読みました。社会評論社の本ということを感じさせる紹介です。こうした言葉遣いは遠い記憶の残響のように聞こえます。

<老辣無双のリベルタンの軌跡 文・渡辺京二
『吉本・谷川新聞』などと戯称されつつ、安保闘争後の思想状況を切り開いた『日本読書新聞』。
低迷する八〇年代に思想の孤塁をまもった『伝統と現代』。
この両者を主宰した巖浩は前者の読者をうならせた名コラム『有題無題』の筆者でありながら、青臭い観念が大嫌いな柔道とりでもあった。
思想とは生きるスタイルのことだと信じ、出版界から離脱して労務者暮らしまで経験した老辣無双のリベルタンの軌跡がいま明かされる。>

この両者に関わってきた巖浩はどんな編集者であったのか。60年代から80年代までに至る軌跡はどうだったのか。時代とともに歩み続けたこの編集者の物語を読んでみたいと思いました。