朝刊の読書欄より

日曜日の朝は朝刊の読書欄から始まります。今日は日経新聞朝刊の「文壇往来」に掲載されていた記事を紹介します。その記事の冒頭には次のように書かれていました。

<詩人で弁護士である中村稔が、朝日賞、毎日芸術賞などを受賞した『私の昭和史』(二○○四年)の続編となる『私の昭和史・戦後編』(上下、青土社)を出した。>

この本は戦後から一九六一年までの時代を回顧し、<政治からスポーツまでに幅広い関心を示し、鋭い批評精神を発揮>した内容です。

「昭和史」というと、半藤一利『昭和史』また『昭和史・戦後編』(共に平凡社)を思い出しますが、この本は半籐さんの本よりも中村さんの自分史に基づいて書かれているようです。

すでに「昭和」が過ぎ、いま「平成」ですが、これを機会にその時代を生きてきたひとりとして「昭和」という歴史を振り返ってみたくなりました。

これから生きる上でも、自分にとって「昭和」は何であったか。それを考える契機となる一冊ではないかと思います。

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