フランスの10月

昨日雨について書き忘れたので、今日の冒頭でこのことを書くことにします。今年の秋は雨が多い。誰しも感じていることです。雨の日は憂鬱です。気分も晴れないし、着ているものも濡れるし、なんとなく重苦しい。

そんな日、携帯本の鹿島茂著『フランス歳時記』(中公新書)を読んでいると、次のような箇所を見つけました。

<十月というと、日本人は秋晴れという連想が働くが、フランスの十月はなんとも陰気な月だ。夕方四時にはもう暗くなるし、雨も降り続いて、気分が塞ぐ。街の色彩もモノトーンだ。>

フランスの10月は「残酷」です。日本で、今年は雨が多いといっても、秋晴れの素晴しい日もある。そんな日本をよしとしなければいけません。しかし、午後四時で暗くなるのは、どうにも困ったものです。