『黒い文学館』と『ボン書店の幻』

今日は早く帰れたので、途中で「ブ」と書店に寄り道をしました。

まず「ブ」を一巡しましたが、あまりいい本がなく、1冊拾っただけでした。この1冊を探すために、小一時間かかったことを考えれば、あまり効率的ではありません。しかし、この非効率が時には心地いいのです。

黒い文学館 (中公文庫)


次に書店で新刊を見て廻り、文庫も新書も百花繚乱。いろいろな本が所狭しと並んでいました。それにしてもその量の多いことに改めて驚きました。売れればいいのですが、売れない時にはどうなるのかは言うまでもありません。

書店では、すでに紹介した1冊を探しました。ちくま文庫は新刊なので、新刊コーナーですぐ見つけることができました。「待望」の文庫化なので、それを手に取り、レジへ。10月の新刊1冊目の購入です。

内堀弘さんは「文庫版のための少し長いあとがき」で<忘れられた物語>を発掘したあとの話を書いています。うまい文章といい内容。ここから読んでもいいように思いました。

また、その「解説」は「書物の霊と語る人」と題して、長谷川郁夫さんが書いています。長谷川さんも<『ボン書店の幻』の出現は、私には一つ事件であった>と書き、内堀さんへの感謝を綴っています。

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫 う 31-1)     石神井書林 日録


今日のブログを書き終え、私はこの文庫を読み始めました。