紙代の値上げと秋の古本市

「空想書店 書肆紅屋」の9/24「今日は何曜日?」の気になるニュースで、雑誌不況と紙代の値上げについて取り上げていました。

<記事タイトルはさておき、『WiLL』の花田編集長をはじめとして、有名編集長のコメントと、紙代の値上げに触れているところは要チェックです。定価がじわじわ上がってきていますね。>

IT media Newsに詳しい数字が掲載されていましたので転載します。

<追い打ちをかけたのが紙代の高騰だった。燃料高などに伴い原価が15%以上アップ。紙の種類によっては20%のコスト高になり、経営を直撃。出版社も値上げせざるを得なくなった。月刊誌の平均価格は毎年3〜4円ずつアップしてきたが、今年5、6月は昨年同期比で13円高に。それでも、ある中堅出版社の社長は「少しぐらい定価を上げただけでは用紙の値上がり分を回収できない」と明かす。>

紙代の高騰は雑誌ばかりでなく、本にも影響を及ぼします。本代の徐々に高くなっているような気がしますが、どうでしょう。

一般の商品のように、大体20%アップしてきますと、本の値段も確実に上がります。高くなることによって、買い控えとなり、出版不況がまた深刻化します。

本代が上がると、古本が注目される。そういうわけにはいきませんか。なんとなく、世の中、いい話が少なくなってきました ・・・・・。

盛況なのは秋の古本市!? あちらこちらで古本市が開催されます。先に紹介した10/11「月の湯古本まつり」と10/12「秋も一箱古本市」だけでなく、10/12一箱古本市とともに「かんのん楽市」も併催されます。

また、地方では米子、仙台などでも「一箱古本市」が開催される予定です。このようにどんどん「一箱古本市」が全国区になっていくことは喜ばしことです。

一般に数が増えると質が落ちる、といわれます。全国展開していく中で、質=品揃えが問われることになります。いい質=品揃えをしなければ、お客様を満足させることはできないでしょう。

これはいつもの難問ですが、この難問を解いてこそ、「一箱古本市」もさらに進化していくような気がします。

質=品揃えについては各自が気張るしかないのですが、年2回の古本祭りです。愉しい1日にしたいと思います。