雨の日は家で読書

朝から曇りから雨。小雨ぱらつく日曜日でした。

こんな日は買いためてある本をまとめ読みするのに最適です。積みあがった文庫・新書・単行本を崩し、その中から何冊か選び、読み始めました。

今日一気に読んだのは、今橋映子さんの『フォト・リテラシー』(中公新書)。副題は「報道写真と読む倫理」です。

フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書 1946)


この新書はこの新書は報道写真が中心なのですが、国内と海外の写真を取り上げ、写真の歴史も含め、目配りの効いた内容になっています。

これは今橋さんの本への入門書であり、読んだことのない人はおすすめの一冊です。

実は私も今橋さんの本を読むのが初めてでしたが、この新書を読んで、今橋さんの他の本も読んでみたくなりました。それだけ刺激的な本でした。

同書の中で、名取洋之助さんの話に関連して、木村伊兵衛さんと土門挙さんのことに触れた箇所があり、その関係とその時代が気になりました。

次に三島靖さんの『木村伊兵衛土門拳』(平凡社ライブラリー)を手に取りました。

木村伊兵衛と土門拳 写真とその生涯 (平凡社ライブラリー)


これがまた読み出したら止まらない。先程までずっとその本を読んでいました。両氏を比較しながら、名取さんのことについても書いてありました。

時代を駆け抜けた2人の、名取さんを含め、3人の写真家たちの関係に興味深々。また読み続けてしまいそうです。

今橋映子さんの『フォト・リテラシー』から、ひとつだけメモしておきます。

同書<ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』>という見出しの中で、「写真論の三種の神器」として取り上げていたのが、次の3冊です。

ロラン・バルトの『明るい部屋』を除いて、他の本は本棚にあるので、順次読んでいこうと思います。

写真論   明るい部屋―写真についての覚書   図説 写真小史 (ちくま学芸文庫)