雨の日は家で読書
朝から曇りから雨。小雨ぱらつく日曜日でした。
こんな日は買いためてある本をまとめ読みするのに最適です。積みあがった文庫・新書・単行本を崩し、その中から何冊か選び、読み始めました。
今日一気に読んだのは、今橋映子さんの『フォト・リテラシー』(中公新書)。副題は「報道写真と読む倫理」です。
この新書はこの新書は報道写真が中心なのですが、国内と海外の写真を取り上げ、写真の歴史も含め、目配りの効いた内容になっています。
これは今橋さんの本への入門書であり、読んだことのない人はおすすめの一冊です。
実は私も今橋さんの本を読むのが初めてでしたが、この新書を読んで、今橋さんの他の本も読んでみたくなりました。それだけ刺激的な本でした。
同書の中で、名取洋之助さんの話に関連して、木村伊兵衛さんと土門挙さんのことに触れた箇所があり、その関係とその時代が気になりました。
次に三島靖さんの『木村伊兵衛と土門拳』(平凡社ライブラリー)を手に取りました。
これがまた読み出したら止まらない。先程までずっとその本を読んでいました。両氏を比較しながら、名取さんのことについても書いてありました。
時代を駆け抜けた2人の、名取さんを含め、3人の写真家たちの関係に興味深々。また読み続けてしまいそうです。
今橋映子さんの『フォト・リテラシー』から、ひとつだけメモしておきます。
同書<ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』>という見出しの中で、「写真論の三種の神器」として取り上げていたのが、次の3冊です。
ロラン・バルトの『明るい部屋』を除いて、他の本は本棚にあるので、順次読んでいこうと思います。