新聞の読書欄から

今日は日曜日。まず朝刊の読書欄からですが、朝日新聞は夏の読書特集をしていました。まずは新書を取り上げ、次に識者の方々がオススメの3冊を紹介するという構成です。

どちらかというと、新書は本の中では単行本、文庫、新書という順に位置づけられています。しかし、このところの新書ブームが後押しをし、数多くの新書が出版され、一大ジャンルを築くようになりました。新書の多さは驚くほどで、紙上にも新書の歴史が掲載されています。(新書の歴史については紙面を参照下さい)

また、「主な新書の部数ベスト3」も掲載されています。例えば、岩波新書のベスト3は次の通りです。(08年6月末現在)

永六輔著 『大往生』 239万部
大野晋著 『日本語練習帳』 192万部
清水幾太郎著 『論文の書き方』 145万部

この部数を超える新書はというと、新潮新書の、養老孟司著『バカの壁』427万5千部、同新書 藤原正彦著『国家の品格』265万部、PHP新書の坂東眞理子著『女性の品格』307万部、同新書 樋口裕一著『頭のいい人、悪い人の話し方』252万部です。

ロングセラーとベストセラーとの違いはありますが、ベストセラーの売れ行きが驚く部数!になっています。この新書の特集を読んで、量から質をめざすためには、もっと新書の紹介や書評が増えていいと思いました。

参考までに、新書を取り上げている本を紹介しておきます。

永江朗さんの本は社会、ビジネス、経済、生き方、思考の道具、暮らし、趣味、国際、芸術、科学、歴史、文化、読書と項目別になっており、項目に合った新書を紹介しています。新書全般へのガイドブックとしては最適です。

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