それでも古本屋めぐり
不快指数ばかりがアップ、暑さで汗したたる。そんな日の午後、気分転換するため、古本屋めぐりをしました。こんな日にと言うなかれ。今週で仕事もひと段落したので、まずは古本屋へ。
そのコースは荻窪から新宿行にしました。荻窪ではこの暑さで眩暈がするほど。それほど暑い一日でした。いつものコースを巡り、購入した本は次の通り。Bでは目ぼしい物がなく、新宿へ移動。
【今日の購入本】
- 大岡昇平 『成城だより』 (文藝春秋)
- 大岡昇平 『成城だより2』 (文藝春秋)
- 渋沢秀雄 『らくがき帳』 (東京美術)
- 村上元三 『四百字三十年』 (番町書房)
- 永井龍男 『東京の横丁』 (講談社)
新宿に着き、京王百貨店の大古本まつりを覗くが、収穫はなし。数多くの古本屋が軒を並べていましたが、これといった本がなく、足早に帰りました。デパートの古本市がこの夏も開催されますが、もう少し内容を充実してもらいたい。
ブログめぐりでは、「悪漢と密偵」で9月の新刊が掲載されていました。その中からいくつかを紹介します。
- 朝日文庫 『モンゴル大紀行』 開高健 9/5
- 角川文庫 『あゝ、荒野』 寺山修司 9/25
- 角川文庫 『戯曲/毛皮のマリー』 寺山修司 9/25
- ちくま学芸文庫 『奇談異聞辞典』 柴田宵曲 9/10
- ちくま学芸文庫 『武満徹 エッセイ選 言葉の海へ』
武満徹/小沼純一編 9/10
一番関心のある本は『武満徹 エッセイ選 言葉の海へ』です。今日京王の大古本市で、武満徹さんの本を何冊か見ましたが、すべて2000円前後あるいは以上でした。その武満さんのエッセイ編が出版されると言います。愉しみな一冊です。
また開高さんの『モンゴル大紀行』も同様なのですが、手元の開高本を調べてもありません。これは買いです。直近で『一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった! 』(集英社)が出ています。こちらはちょっと値段が高い。さて買って読むか、借りて読むか。
<958年4月の別冊文藝春秋収録「写真の背景」から、長良川の河口堰建設に反対した1989年8月の「小説家は怒っているのである」までの30年間、さまざまな媒体に書き、しゃべった開高健の未収録作品集。知的かつ饒舌なエッセイ、コラム、対談、インタビュー他。加えてユニークな年譜、関係者の思い出も収録。>