上野千鶴子さんの本棚

6月30日の朝日新聞夕刊「仕事中 おじゃまします」という記事で、社会学者の上野千鶴子さんが取り上げられていました。

上野さんの研究室は東京大学本郷キャンパスにあり、約40?の壁一面に本棚が置かれています。その本棚の写真を見ると、奥行きがあり、本を3冊ずつ縦一列に並べてあります。

これだけの本棚の本をどう管理しているのか、気になるところですが、単純明快に「著者の五十音順に並べている」。本棚のに「あ」から五十音順の黄色い紙が貼られ、それによって本を素早く探すことができるそうです。

上野さんはニューヨークの古書店、ストランド・ブックストアの棚を見て、本がジャンルに関係なく著者名がABC順に並んでおり、その探しやすさに感激。そこでこの整理法を採用、本以外のものもこのルールで整理し、読むことと書くことにエネルギーを集中するのだといいます。

私も本の整理に悩んでいます。本棚から本が溢れ、床に平積みになり、積み上がるばかり。文庫は一応著者ごとになっていたのですが、それも今では崩れてしまいました。単行本は言うに及ばずの状態です。

本棚から本を探すのに時間がかかるのは、それだけでもエネルギーの浪費です。これを読んで、もう一度「五十音順」方式で整理をし、もっと使いやすい本棚にしたいと思いました。

おひとりさまの老後     ポスト消費社会のゆくえ (文春新書 633)