夢か現か幻か

日々、何かやってしまった後、気づくことがあります。それが意外なことであったり、些細なことであったり、さまざまです。それはいつも驚きとともにあります。なぜその時気づかなかったのだろうと思ってみても、仕方のないことです。

先日購入した田村隆一さんの『ハミングバード』(青土社)の本を読み始めたところ、見返しに「隆一」のサインを発見。買った時は見落としていたのですが、何と、こんなことがあるのです。

念のため、再度見直しても、「隆一」は田村隆一のそれです。なにやら酒を飲んで書いたような酔った二字でした。だれかに贈呈する本へのサインか。飲み屋で頼まれて書いたサインか。その状況がつかめませんが、自筆(らしい)。

夢か現か幻か。さて真贋の程は如何に。