森山大道さんの個展と本

今朝、日経新聞の朝刊を読んでいると、読書欄の「フロントライン」に森山大道さんの個展と本が取り上げられていました。

森山大道さんの個展が東京都写真美術館で6月29日まで開催されています。その個展のカタログに代えて刊行されたのが『森山大道論』(淡交社)だといいます。

この本は12人の評論家による作家論で、評論家多木浩二さん、画家の大竹伸朗、小説家の平野啓一郎さんなど多士済々です。例えば、多木さんの森山評ですが、その詩的で硬質な表現に一種懐かしさを感じました。

<彼の一瞥は閃光のように都市の表情の微差に反応している>

最近の『遠野物語』(光文社文庫)のように、森山さんの本も文庫化されています。気軽に買えて、手に取りやすくなったのはいいのですが、写真集は元々のサイズでみたいと思います。どうも見たときの迫力が違うような気がします。

それは映画を家庭のTVサイズで見るか、映画館の映画サイズで見るかの違いがあります。やはり映画は映画館で、写真集は原本で、がいい。しかし、写真集は気軽に買えるほど安くはないので、文庫サイズも致し方なし。これが現実でしょう。

写真家として独自の道を歩いてきた森山大道さんに注目です。その個展に行って直接その作品を見たいみたいと思っています。まだ時間はありますので。読みたい本が積みあがるのと同様に、行きたい所も増えていくばかりです。

遠野物語 (光文社文庫 も 17-1)     あゝ、荒野


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