「ブ」での本の買い方

昨日のことを触れずに、寺山修司さんの『月蝕書簡―寺山修司未発表歌集』(岩波書店)を紹介しましたが、その中で特に印象深い歌を掲載しました。寺山さんの未発表の歌ですが、妙に心に残っています。

さて、昨日はふらっと立ち寄った「ブ」で、単行本が1冊500円セールをやっていました。店内はいつもよりも多くの人が来店し混雑していました。スタッフは毎日が今日のようであればと思っていることでしょう。

毎日単行本が1冊500円であれば、お客様はうれしいに違いありませんが、そううまくいかないのが世の常です。それでもときどきこういうことがあるだけでも本好きにとっては喜ばしいことです。

店内で本を探していたのですが、お客様が積極的で驚きました。本の棚だけでなく、下の引き出しを開けて、本を探していました。隣りに人がいてもお構いなし。なんと積極的で失礼なことか。

いい本を安く買いたいのは誰しも同じです。だからといって、周りを気にせずにどんなことをしていいとは言えません。そうしたこともわからないから、自分の好きなようにやっているのでしょう。

また携帯でamazon価格を調べている人もいました。カゴにはさまざまなジャンルの本が溢れんばかりに入れてありました。いちいち一品ごと価格をチェックするのは時間と労力がかかります。

そうして高額本を見つけ、買ったとしても、それがいつ売れるのか。この点ははなはだ疑問です。売れることもあれば、売れないこともあります。売れるまで在庫し、辛抱強く待つしかありません。

このように「ブ」での本の買い方もかわってきました。売るために本を買う、読むための本を買う。いずれでもいいのですが、価格よりも自分の好みを基準に買いたいものです。(何をどう買うかは個人の自由。ま、そこまで言う必要もないのですが)

[昨日の購入本]

中年記