『東京の仕事場』から

今までは『本棚が見たい!』、『書斎の達人』などの本がありましたが、木内昇さんの『東京の仕事場』(ギャップ出版)はクリエーターたちの仕事場を紹介しています。

人も様々で、専門も多種、仕事場も多様です。本関係の人は松浦弥太郎さん(だけ)がM & COの代表として載っていました。車を書店にした移動書店の写真も掲載し、次のように紹介されています。

<まつうらやたろう●1965年生まれ。東京都出身。古本屋でもあり、書評などでも活躍。GINZA、relax、装苑など連載多数。この秋、移動書店に加え、ショップもオープン>

この本は2002年に出版されており、この5年間、たいへん苦労したと思います。それでも、松浦さんはショップも開き、雑誌の編集長もやり、八面六臂の活躍をしています。この写真で見る限り、誰が今の松浦弥太郎さんを想像したでしょう。

本当に年月は不思議なものです。いつの間にか、人間も変わり、時代も変わり、世界も変わる、のですが、その変化について行けない人、ついて行かない人も出てくるはずです。しかし時止まらず、人は変わる/変わらず。

そんな時代に生きている私たちはどうなのか。ふとそんなことを考えさせられます。こういう本は写真を見ながら、思いのまま、読み進めればいいのです。

東京の仕事場
木内昇『東京の仕事場』
(ギャップ出版)