ブックディレクターという仕事

週刊文春」の2月21日号を読んでいて、この「ブックディレクター」という言葉を見つけました。この言葉を<発明>したのは、幅允孝(はばよしたか)さんだといいます。

最近この人に注目!なのでそうです。幅さんは<今までに国立新美術館ミュージアムショップ、東京・青山のBOOK246など大小様々、いずれもひとクセある個性派の書店を作ってきた>人です。

お店の名を挙げると、見当つく人もいるのではないでしょうか。彼が<最初に手がけたのは03年開店の六本木ヒルズTSUTAYAだった>とは今回初めて知りました。

元々はあの青山ブックセンターの書店員だった幅さん。その時の経験を活かして、「本の面白い場所」づくりをしていました。それがいま時の人に。これから次々と幅さんが企画してお店が続々とオープンするそうです。

<ネットで本が買える時代に本屋さんが果たせる役割は、これまで見たこともない作家やジャンルに図らずも出会ってしまう場所を作ること。本屋に人が来なくなってきているんだったら、こちらから出て行くしかない>

これからはこうした新しい「本の面白い場所」づくりが必要です。幅さんのみならず、ブックディレクターの仕事に注目したいと思いました。

同誌、坪内祐三さんの今週の一冊。

文士の酒 編集者の酒 (ランダムハウス講談社 む 1-1)