ウィークエンド・ワセダへ

「ウィークエンド・ワセダ」は今日が最終日です。天気もいいので散歩日和と思って、外に出ると寒い。風が吹くとなお寒い。今年最後?と思い、早稲田に出向きました。

立石書店、飯島書店、古書現世と廻りましたが、時折吹く風がきつかった。まずは立石書店。店の前に穴八幡の一陽来復の列が続いていました。書店へ入る道は確保してあるのですが、どうも入りづらく、ゆっくり見ることができませんでした。

次の飯島書店も店の前に出ている棚をさらっと見てから、古書現世へ。この寒さでどうもじっくり見るというわけには行かず、食指の動いた本がありませんでした。やはり初日か、とぽつりと呟き、他の古本屋を見て廻りました。

早稲田古書店はこの3連休の最終日休みの店もありましたが、何店かは開いおり、店頭と店内の本を物色しました。早稲田はまだ50円均一本*1を売っていて、いい本を発見すれば、◎です。(こうした愉しみも少なくなりました)

今日ゼロにならぬよう集中し、本、新書、文庫を見ました。どうも空振りばかりの一日ですが、そうした日には粘りが必要です。何と50円均一本の中から次の2冊を見つけました。


特に、池田さんの本の見返しには次のようなサインがしっかり書かれていました。

自棄の精神
'92.4.1 池田晶子

わざわざ寒風の中、早稲田にきた甲斐がありました。こうしたことも年に何回かあるものです。これで勢いづいたわけではありませんが、その他に新書と文庫を何冊か買って帰ってきました。

     

*1:50円均一本は単行本と文庫です。20円、30円文庫もありましたが、この中からは宝を見つけ出すことは難しい。

*2:これは川本さんの、自身の60年代の物語です。この本を読まずして、川本三郎を語るなかれ。そういう本だと思います。