新聞の読書欄から
今朝起き、朝刊(朝日新聞と日経新聞)を取り、まず新聞の読書欄から、ひと通り読みました。今回は日経新聞の読書欄が充実していました。
まず「今を読み解く」で、「危機に直面する出版産業」を取り上げています。次に「活字の海で」では「ダカーポ」「イミダス」「知恵蔵」の休刊の背景を追っています。共に出版業界について考えさせられる内容でした。(関心ある方はぜひ一読を)
書評欄では次の本をメモしました。尾形亀之助、国木田独歩、中上健次という詩人、編集者(作家)、作家を取り上げた新刊です。
- 正津 勉 『小説 尾形亀之助』(河出書房新社)
評者 詩人 和合亮一 - 黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』(角川学芸出版)
評者 京都大学准教授 佐藤卓己 - 高山文彦 『エレクトラ』(文藝春秋)
評者 文芸評論家 渡部直己
そして「詩歌のこだま」では、小池昌代さんが次のように冒頭で書き、後藤美和子さんの『大地の黄身』(書肆山田)を紹介しています。
<詩集を読んで、何かを言う。自分のやっているそのことに、時々、深い疑いを覚える。確実なことが言えるわけではない。詩を読むことは手探りなのだ。地図も持たず、杖もなしに、初めての土地を歩くことなのだ>
なんとも愉しい一日の始まりでした。