ジャズ喫茶「いーぐる」

東川端参丁目の備忘録」の「気になる本」から、私の気になる一冊。

後藤雅洋『ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚』             集英社 12/14 756円

<老舗として名高い「いーぐる」が開店40周年を迎える。60年代から現在まで、当時の時代背景とともに、100枚の名盤を解説する>

もう40周年ですか。学生時代にJazzを聴き始め、社会人になって一旦離れ、またその10年後ぐらいに聴き直し ・・・・・ そんな繰り返しのなかで、Jazz喫茶に行ったのはこの四谷「いーぐる」と新宿の「DUG」ぐらいか。

働き始め、Jazzはもう少し重く感じるようになり、Smooth Jazz を聞くようになったのはいつからか、はっきり思い出せません。いつの間にかJazz喫茶にも行かなくなりました。いまでもJazzを聴きますが、インターネット・ラジオがほとんどです。

Jazz喫茶に行かないと、Jazzが聴けない時代から比べると隔世の感があります。聴きたいときには、いつでも、どこでも聴ける環境にあります。便利になったと同時に、LP、CDの時代ではないということを実感します。音楽は家に街に電車の中にも溢れています。

こんなことを回想しながら、『ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚』を読むのも、いいのかもしれません。おそらく「いーぐる」にはいまでも本と珈琲とタバコをテーブルの上に置き、Jazzを聴く若者がいることでしょう。

Jazz喫茶についてのオススメ本は次の2冊です。

昭和ジャズ喫茶伝説      戦後日本のジャズ文化―映画・文学・アングラ