私の「本」の整理術
今日は土曜日?(金曜日でした)なので、いつもの新聞と本の整理を始めました。本の山を崩していくと、安原 顯編の『私の「本」の整理術』(メタローグ)が出てきました。それを読み始めたら、なんと整理どころではなく、一気に読んでしまいました。
掲載されている人たちは49名で、その方々の行間からは「どうしよう」「仕方がない」「そのままで」など異口同音の言葉が洩れています。この本の編集の安原さんも、溜まった時はLP一万数千枚、本が一万五千冊というから凄い。こうした本好きの本の整理術をまとめたのがこの本です。*1
しかし、大方の人は明確な整理法を持っていないのではないか。本の整理はしたいが、本は増える、これが現状のようです。単純明快な整理法は新しい本は買わない、あるいは本を処分するということなのですが、これがままならない。
吉本隆明さんのように、読んだら処分する人もいますし、長谷川四郎さんのように、蔵書はみかん箱ひとつかふたつ、それ以上増やさないという人もいます。場所の制約のなかで、ある程度数を限定する方法が妥当でしょうか。
わたしはこの本の整理術を読んで、本の整理をきちんと整理整頓する必要があるのか。雑然とした状況もあっていいのではないか。そんな思いがしだいに強くなってきました。
この本を読み進むうちに、赤瀬川原平さんが次のように書いていました。このくらいの心持ちがちょうど適度のような気がしました。
<それから自分の性分を知ることも必要みだいだ。・・・・・(中略)・・・・・
このようにして、自分はだんだんいいかげんな人間になっていく。でもそれでいいんじゃないかと思う。人間関係がふしだらとか、金銭関係が締りがないという人もいるけど、本の整理がいいかげんという程度なら、まあ他人に迷惑をかけることもない。自分だって大して迷惑はかからない>