種村季弘漫遊記3冊揃う

今日は少し肌寒く、陽射し暖かく、爽やかな一日でした。久しぶりに土曜日に神保町に行きました。田村からコミガレを廻り、東京堂書店三省堂、そしてあとは古書店散策の予定でしたが、所用があり、田村からコミガレで終了。

田村書店の均一箱はすでに拾われたあと、コミガレの3冊500円も1冊しか気になる本がなく、諦めました。均一の文庫新書を見回すと、本の中に埋もれていた種村季弘さんの『食物漫遊記』(ちくま文庫)を見つけたというより発掘しました。

ちくま文庫の種村本、漫遊記シリーズ3冊(文庫化されていない『日本漫遊記』『好物漫遊記』を入れると5冊)は揃えようと思っていたので、今回ですべてが揃い、なによりです。できれば、単行本で揃えられれば、さらに良しといったところ。

種村季弘さんの漫遊記3冊*1

書物漫遊記 (ちくま文庫)    贋物漫遊記 (ちくま文庫)


昨年から気になっていたのですが、種村本自体を古書店・古本屋で見つけるのが難しくなっています。単行本はもとより文庫においても同じことが言えます。それにしても、意に留めていれば、なんとなく揃うものです。何事も辛抱が肝心ですね。

いま『食物漫遊記』を読み始めていますが、その中に出てくる松山俊太郎さんのことが妙に気になりました。松山さんは種村さんの友人で、何を研究しているのか、専門がなんなのか、?の先生です。種村さんは松山さんを「怪人物」といいます。

その「怪人物」のことを知ろうと思い、書棚を見ると、松山俊太郎さんの本がない。あったような気がしたのですが 、なかったかもしれない。どうも釈然としない。それでも、探し続けました。

平積みの本の山を動かし、探すこと30分、ようやく松山さんの本を発見。書名は『インドを語る』(白順社)。明日はこの1冊を読もうと思います。

松山俊太郎さんの本

  • 『蓮と法華経その精神と形成史を語る』
    第三文明社)2000/08出版
  • 『インドのエロス詩の語る愛欲の世界』
    白順社[ゆうプロジェクト])1992/04出版
  • 『インドを語る』
    白順社[ゆうプロジェクト])1988/03出版

*1:今日の朝、『食物漫遊記』の表紙の画像をアップしようとしましたが、なぜかアップできませんでした。夜、この画像と松山さんの『インドを語る』の画像をアップしたら、まったく問題なくアップすることができました。これはどうしたことか。はてなの情報を見る限り、障害の知らせもありませんでした。はてなの?(はてな)ですね。