新聞書評と広告から

読みたくなった本が今日の新聞の読書欄から1冊と新聞広告から1冊の、計2冊でした。

まず1冊は日本経済新聞の読書欄「あとがきのあと」で取り上げていました、白川充さん(講談社の元編集者)の『昭和平成ニッポン性風俗史』(展望社)です。

「政府関係者が占領軍兵士のための性の慰安所づくりに関与した敗戦直後から、援助交際までの売買春の戦後史を豊富な資料を使って丹念に検証した労作」です。
こうした本は地道な資料集めから始まり、この歴史を書き上げるまで、相当の時間と労力を費やしたと思います。編集者を退職し、最終的にまとめ上げた本ですので、白川さんにとってはライフワークといってもいいのでしょうか。

もう1冊は朝日の新聞広告に掲載されていた、小谷野敦さんの『日本の有名一族』(幻冬舎新書)。これもコピーを読むと「政治・経済・文学・古典芸能各界の親戚関係が一目でわかり、?近代?の実像が浮かび上がる画期的な書」とあります。

最近小谷野さんの『すばらしき愚民社会』(新潮文庫)を読んで、この過激、痛快さは久しぶりでした。それから、著者の本を集めて、すでに次の4冊を積読しています。この新書も大いに期待できそうです。

  • 『退屈論』(弘文堂)
  • 『難弱者の言い分』(晶文社)
  • 『俺も女を泣かせてみたい』(筑摩書房)
  • 『バカのための読書術』(筑摩新書)
すばらしき愚民社会