今日の新聞書評より
日曜日の愉しみは何といっても新聞の書評を読むこと。これがまず朝やることです。そして来週の読書予定をあれこれ考えます。書店でチェックする本、図書館に予約する本、購入したい本などを決める時に役立つのが書評です。
これだけ日々本が出版される中で、誰しも本の森を歩く地図を必要します。そのガイドとなるのが書評です。いい書評を読むと、即書店に行きたくなります。そこまで書評に力があるかどうか。未読者にとってはそこが決め手になります。
今日の書評を読んでいて、気になったのは次の書評です。
[朝日新聞]
[日経新聞]
最近鴻巣さんの書評に注目しています。今回の『タタド』の書評もいい、そしてうまい。作品を紹介しながら、自分の感想もしっかり書いています。作品もそれだけ魅力的だったに違いないのですが、ぜひ読んでもらいたい内容です。
また、川本三郎さんの書評は定評があるので、あえて書く必要もないと思います。今回はこれまた何といっても『山口昌男*2の手紙』です。これは「山口さんの著者への手紙が中心になっている。それに、著者の感想が添えられる。一種の書簡集といってもいい」という内容です。これも気になる1冊です。
番外ですが、日経新聞の「詩歌のこだま」で小池昌代さんが、今年五月に亡くなった、詩人吉行理恵さんについて、『吉行理恵レクイエム「青い部屋」』(文園社)を紹介しながら、書いています。「焦点深度」の深い一文です。一読を。