日経新聞夕刊「古書新景」③

9/21日経新聞夕刊に「古書新景」の㊦が掲載されていました。今回の内容は絶版・品切れ文庫ばかりをそろえる「ふるほん文庫やさん」のこと。谷口会長は「一般の図書流通では、ごみのように扱われる文庫も、文庫も欲しい人にとっては宝物」といいます。

これは欲しい人にとって確かにそうですね。そういう人に応えようする「ふるほん文庫やさん」の品揃えがが読者に共感を呼んだといえます。大事なのは目のつけどころ。そして文庫へのこだわり。並でありません。

神田神保町にいくと、いつも東京堂書店に立ち寄り、必ず東京堂書店ふくろう店の坪内祐三さんの棚と鹿島茂さんの棚、そして「ふるほん文庫やさん」の棚も見ます。そこには絶版文庫で欲しいものが何冊もあります。ちょいと値段が、といつも躊躇してしまいます。それでも本当に欲しい人は買う、と思います。

谷口会長は「多くの人に本を実際に手にとって重みや歴史を感じてもらいたい」といいます。これがリアル書店のいいところです。しかし、記事の最後を読みますと、いままで協力してくれた「せどり師」がネット書店として「独立」し、仕入れが難しくなっているそうです。さらに難しくしているのが各社の復刊本でしょうか。

そうであっても、「ふるほん文庫やさん」は絶版・品切れ文庫に注目した点はUSP(ユニーク・セールス・ポイント)です。現在、「ふるほん文庫やさん」は紀伊國屋書店 新宿本店及び新宿南口店にて、9/30まで絶版・品切れ文庫ベストセレクションフェアを開催中です。

ふるほん文庫やさんの奇跡