奇遇とは自分勝手な必然

文壇高円寺」を読んでいたら、魚雷さんが「河内紀 音と映像と仕事〜 耳をすます、眼をこらす〜」を紹介していました。

そこに、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』と『陽炎座』 の映画上映予定が書いてありました。

出演者の中に、原田芳雄という俳優名を見つけました。ちょうど、先日「ブ」で原田芳雄さんのエッセイ集を買ったところでした。

書名は次の通り。                               『原田芳雄エッセイ集−B級パラダイス−俺の昨日を少しだけ』      (ワニの選書)

魚雷さんが原田さんに関心があるかどうかはわかりません。単に「河内紀 音と映像と仕事〜耳をすます、眼をこらす〜」を紹介しただけなのかもしれません。

しかし、この単なる偶然が、私にとっては奇遇(自分勝手な必然)でした。

そのエッセイ集を読んでいますが、映画の写真も掲載されており、その時々の思い出が甦ってきます。写真を見ているだけでも愉しい1冊です。

また、この本は次の方々の協力によりできています。

  • 編 / 夏文彦
  • ブックカバー写真 / 宇崎竜童
  • AD / 長友啓典
  • ブックデザイン / 野村高志+K②

昭和五十七年三月五日初版発行

原田作品はというと、例えば『竜馬暗殺』、『祭りの準備』、『われに撃つ用意あり』、最近の『父と暮らせば』、そして『赤い鳥逃げた?』*1 などがあります。

桃井かおりは女優になり、松田優作は亡くなり、宇崎竜童は頑張り、いま原田芳雄、67歳。元気でしょうか。

*1:この映画は藤田敏八監督の名作だと思うのですが、Wikipediaの主な主演作品にも掲載なし、TSUTAYAにもビデオもDVDもなし。これはどうしたことか。