新しい「棚の思想」を
本を買うきっかけについての調査が昨日の朝日新聞の「読書欄」に掲載されていました。これは本を買うときに参考にする情報源は何かについて、公募ガイド社がネットと携帯サイトで調べたもので、その結果は次の通り。(有効回答数 5318)
順位 | 購入のきっかけ | 比率 |
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1 | 書店などの店頭 | 53.9% |
2 | 新聞や雑誌の書評 | 17.7% |
3 | 新聞や雑誌の広告 | 15.5% |
4 | ネット情報 | 3.8% |
ネット情報が3.8%であったことが予想外の低さでした。もっと多いかと思っていましたが、この数字です。トップは予想通り書店ですが、書評、広告、ネット情報から事前情報を得て、最終的に本を手にとって購入するのが書店という推測も成り立ちます。
どちらにしても、本を購入するのは書店がダントツですから、書店の工夫と棚の充実はこれからの課題でしょう。販売現場がより活性化するためには、新しい「棚の思想」が必要です。量の最大化か質の特化か。中途半端は通用しない状況であることは確かです。
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そんなこんなで、ブログめぐりをしていると、8月19日の「週刊ブックレビュー書評」で、石田千さんの『屋上がえり』(筑摩書房)を見つけ、なんとなくほっとしました。最新刊?と思っていたら、なんと2006年11月に発行でした。このカバーデザインがいい。
[紹介文]
屋上を見つけるととりあえずのぼってみたくなる。百貨店、病院、母校…。広々とした視界の中で湧き出る不思議な味のエッセイ集。