北尾トロさんの本

昨日は北尾トロさんの『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』を取り上げましたが、この本を読んで、北尾さんの本について少し調べてみました。北尾さんの本は大きく次の3つのジャンルに分類できます。

(1)古本・古本屋について
元々北尾本は『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん 』(写真左)からスタートしています。この本は実際の体験をもとにオンライン古本屋について書いてあり、オンライン書店開設したい人にとっては必読書の1冊です。

この中に、『ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2』(写真右)、『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』も入ります。

        


(2)裁判・裁判所について
裁判というものはできたら見たくない光景です。法律によって人を裁くことがどういうことか。そういう場でいつもの人間関係がどう変化するのか。裁判には日常とはちがう別のドラマがあります。北尾さんの傍聴席からのレポートです。

気分はもう、裁判長 (よりみちパン!セ)   裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)   裁判長!これで執行猶予は甘くないすか


(3)「お仕事」について
世の中にはいろいろな仕事があります。しかしその仕事の実態を知ることはムリ。そこで北尾さんが興味のある仕事、特に「怪しい」仕事と「危ない」仕事についてのルポであるとともに自分自身の体験記でもあります。

     怪しいお仕事! (新潮文庫)


北尾トロさんはご承知の通り、ネット古書店・杉並北尾堂をやりながら、ライターもこなし、いま「日本にも「ヘイ・オン・ワイ」のような本の町を作ります」というプロジェクトにも関わっています。

このプロジェクトの「高遠 本の家」*1が今年7月にオープンしました。その主旨に賛同した方々(ハートランド 斉木さん、文雅新泉堂 野崎さん、書肆月影 大塚さん、杉並北尾堂 北尾さんら)の協力で、現在「本の町」プロジェクトは進行しています。

*1:店主は書肆月影の大塚さんで、個人ブログ「伊那谷 高遠 ふみぐら日誌」をスタートしています。また公式サイトとして「本の家サイト」も立ち上げています。