超人 高山宏さんを追う

いま書店のウェブサイトを見ると、いろいろなことを企画しているのが、やはりジュンク堂書店紀伊國屋書店の2つの書店でしょう。サイトを見る限りでも、それがすぐわかります。この2つの書店のサイトは常にチェックしておくことです。

紀伊國屋書店のサイトを見ると、あの「超人 高山宏」さんの記事が掲載されていました。ご承知の通り、同サイト「書評空間」もいい連載なのですが、今回見つけたのは「新宿セミナー」の紹介記事。

新宿セミナー」のボタンを押すと、9月の講演会の情報が公開されています。このトップに「学魔・高山宏、知の系譜と人文科学の未来を語る」と題しての講演会のことが載っていました。

由良君美に 呪われた男 と呼ばれ、澁澤龍彦種村季弘山口昌男に私淑。ホッケとコリーを魂の書としマニエリスムを自身の核とする、学魔・高山宏

新しい人文学が一挙に展開した五〇年代から現在に至るまでの知の前衛。知性同士が結びつき、新しい知が生まれる瞬間―

ダイナミックで刺激に満ちた世界を、私たちは知らないだけかもしれない。うねりと透徹の二時間。高山宏の「現場」から得られるものは何か。

この前文で、まず読んだ人の関心を引き出し、講演会へ気持を誘う。こうした流れに身を任せたいと思わせるところがすごい。ここまでくると、講演会参加まであと一歩といったところです。

高山さん自身も 紀伊國屋書店書評空間 「高山宏の読んで生き、書いて死ぬ」を今連載中。それよりなにより、最後に次のように書かれていると、関心がまた飛ぶ。

「終演後、『超人 高山宏のつくりかた』(NTT出版)刊行記念のサイン会を予定しています(開場時から先着100名様に整理券を配布します)」

『超人 高山宏のつくりかた』という本がNTT出版から刊行されたことを知り、そのままNTT出版のウェブサイトへ。

そこでNTT出版のネットマガジン「 Web nttpub 」に連載さていた「超人高山宏のつくりかた」が本になったことを発見。サイドバーにそのことが表示され、発売日が8月9日。それを記念して、紀伊國屋書店で講演が行われるのです。

「 Web nttpub 」を読んだだけでも、高山宏さんという「超人」「学魔」の知の系譜をたどりたい気持に駆られます。まずは本を。