ウェブマガジン「WEBアクロス」

久しぶり「WEBアクロス」(PARCO)を読みました。そういえば、7/16「開高健、三浦展、竹中労」で取り上げました 三浦展さん*1もかつてマーケティング情報誌「アクロス」の編集長でした。

このウェブマガジンの源流は70年代から90年代にかけて、ファッション業界のみならず多くのマーケティング担当者に読まれたマーケティング雑誌「月刊アクロス」です。

77年「アクロス」として名称を変更し、若者の動向分析や渋谷、原宿、新宿の定点観測を掲載、注目を集めました。PARCO文化の広報誌としても高く評価されました。

その後、93年に「流行観測アクロス」となり、98年に休刊しました。しかし、2000年からウェブマガジン「WEBアクロス」を創刊し、現在に至っています。

その「web across」の「Who's who」最新版で、ブックコーディネーター内沼晋太郎さん*2が紹介されています。

この記事で、内沼晋太郎さんが今までとこれからについて語っています。内沼さんの最近の動向を知りたい人は必読です。内沼さんの肩書きは「ブックコーディネーター」なのですが、「WEBアクロス」では「新世代のプランナー」として紹介しています。

内沼さんはまず友人3人で本との偶然の出会いをプロデュースするユニット「ブックピックオーケストラ」を結成しました。ブックルーム [encounter.]はそのアンテナショップです。

最近はユニットとしてでなく、ソロとしても動いています。そのサイトはまだ未完成ですが、「numabooks」。さらに活躍の場を拡げています。これからの内沼さんの動向に注目したいと思います。

この「web across」の「Who's who」のバックナンバーから、本関連の人たちをピックアップしました。すべて本人の略歴とインタヴューが掲載され、その内容も充実しています。一読下さい。

【「Who's who」のバックナンバー 】

[2002/12/07]vol. 007 | 007 江口宏志/EGUCHI HIROSHI 「UTRECHT(ユトレヒト)」オーナー

[2003/04/04]vol. 011 | 011 安岡洋一/YASUOKA YOICHI 「hacknet」代表/memex社長

[2004/01/15]vol. 020 | 020 永江朗/NAGAE AKIRA     フリーライター

[2005/12/29]vol. #035 | 035 三浦展/MIURA ATSUSHI  カルチャースタディーズ研究所主宰/消費社会研究家

[2007/06/22]vol. #044 | 044 内沼晋太郎/uchinuma shintaro「numabooks」主宰・ブックコーディネーター

*1:現在はカルチャースタディー研究所を主宰し、消費・文化・都市研究のためのシンクタンクとして、さまざまな領域についての研究をしています。

*2:内沼さんとは第1回の一箱古本市で話をしました。内沼さんの企画本は「文庫本葉書」という商品。すでに本が封筒かなにかに入っていて、お客様は中を見ることができません。買ってはじめて中を見て、どんな本なのかがわかるというものでした。そうすることで意外な本との偶然の出会いを演出しようというものでした。

そのときのコメントを「Web読書手帖」に掲載しました。そのときの内容は次の通り。

NOMAD前、ブックピックオーケストラ(内沼晋太郎)から一冊。鷲田清一『ことばの顔』(中公文庫)。ここでは「文庫本葉書」という商品を紹介。面白い発想ですが、どんな文庫が入っているか。楽しみでもあり、不安でもあり。この商品、面白いと思ってもらえるかどうか。」