植草甚一=J・J とは

かつて「Web読書手帖」に 「植草甚一、J・J とは」異説  を書いて、J・J の正しい由来については?のままになっていました。最近また新しい説を発見しました。( 振り返ると、そんなことを追っていたのはもう3年前になります。)

では、その新しい説とはなにか。発見したのは小玉武さんの『『洋酒天国』とその時代』です。そこに植草甚一さんをどうしてJ・J と呼ぶかについて書いてありました。

いまも、植草甚一をJ・J と呼ぶが、それは後に『ワンダーランド』が雑誌『宝島』と名称変更になり、その宝島の縁で<ジョーン・シルバー=植草甚一>と呼ばれたことからついたニックネームだ。(また、別に映画エッセイの中で、「シネマディクトJ」という、映画マニアを意味する三人称で書いたことに由来するという説もある。) p204

このJ・J の由来には晶文社編集部説、長田弘説、常盤新平説、さらに今回小玉武説が加わりました。こうした話が追ってきますと、それぞれのいろいろな思いがJ・J という愛称になったのだろうと思います。

私としては「甚一・爺さん」の略が一番ふさわしいように思えますが、そのくらい気楽に考えてもいいのではないか。おそらく植草さんに言うと、「あ、そう」で終わってしまうことになりそうですが。

J・J の由来はなんであれ、J・J =植草甚一その人には変わりはないことだけは確かです。

植草甚一スタイル