編集者 中川六平さん

晶文社の本を蒐集し、HPでは晶文社の本を紹介しています。「退屈男と本と街」の「『古本暮らし』をみんなで祝う。」を読むと、

きのうは高円寺「コクテイル」で、荻原魚雷さんの『古本暮らし』(晶文社)出版記念パーティー。お店の外にも人があふれる盛況ぶり。石田千さんと担当編集者の中川六平さんのW司会で、とても愉しくイイ会だった。

そうです。荻原魚雷さんのファンとしては本当に喜ばしいことで、さらに二千部の増刷が決ったそうです。

司会をした中川六平さんはかつて晶文社の編集者。その中川さんが今回の荻原魚雷さんの『古本暮らし』の担当編集者です。このことはすでに退屈男さんから聞いていました。

一緒に司会をした石田千さんも中川さんに見出され、晶文社から『月と菓子パン』を出版しています。石田さんはそのときの中川さんのことを「あとがき」に書いています。

 ぼくに手紙を出すつもりで、好きなことを書いてください、と神楽坂の小料理やで中川六平さんがいう。それで月にいちど、定期便を書きはじめた。

こうしたきっかけから、石田さんのはじめての本が出来上がりました。それから『踏切趣味』(筑摩書房)を出版しました。

 そうやって本ができあがるから、中川六平さんに、本とつくってもらったひとは、どうしてもあとがきに中川六平というなまえを書いてしまう。
 新橋の台湾屋台で、あとがきだけを一堂にあつめて読んでみたいといったら、勘弁してよ、やだよう俺、という。どちらも、中川さんの口ぐせなのだった。

そんな中川さんに、もっと本を、今回のように晶文社らしい本を編集してほしい。中川さん編集の本を待ち望んでいる読者は私だけではないと思います。ぜひ。

石田千さんの本*1

月と菓子パン        踏切趣味

*1:石田千さんの本
『月と菓子パン』(晶文社) 2004/04
『踏切趣味』(筑摩書房) 2005/02
『屋上がえり』(筑摩書房) 2006/11
『ぽっぺん』(新潮社) 2007/01