「もっと本を読もう」

寒い朝、みぞれのような雨が降りそうで降らない一日の始まりでした。東京で今年始めての雪をみたいという気持もあったのですが、天はきっぱりと裏切り、快晴になってしまいました。

昨日からブログ巡り(ウェブ・パトロール・・・パトロールは『読書の腕前』で岡崎さんが使ってことばで、近所の新古書店めぐりのこと)で、気になる本が一冊ありました。

それは3/8の「悪漢と密偵」に掲載されていた、多和田葉子さんの『カタコトのうわごと 新装版』(青土社)です。このコメントがまたいいので、3月の購入本リストに入れたいと思います。

『容疑者の夜行列車』『アメリカ 非道の大陸』『海に落とした名前』etc.で読書界に新鮮な驚きを呼び起こし続ける多和田葉子の原点!ドイツと日本というふたつの文化、ふたつの言語のあいだから、いかにして思考と言葉は紡ぎ出されるのか。エッセイ・小説・詩・批評・・・ジャンルを超えて自由自在に戯れる言葉の魔術に魅了されること間違いなし!99年の初刊行時、W・ヴェンダース、富岡多惠子、堀江敏幸らの絶賛を受けた伝説のエッセイ集。

それから本日の購入本。

岡崎さんの『読書の腕前』は書店に入り、まずは新書コーナーへ行き、この本を手に取り、レジへ。読み始めましたが、面白い。そのまま読み続けていたくなりました。いまだ読書中。

購入本の中では、古山高麗雄さんの『人生、しょせん運不運』(装幀:平野甲賀)もBの棚に並んでいました。そしてこの帯を読んですかさず手にとりました。*1

うすれゆく記憶の影をたどりつつ、運命の不可解を淡々と語り、静かな感動をさそう。絶筆。

さらに、素早く手が伸びたのは小池昌代さんの『ルーガ』です。これも!でした。ファンとして手元に置きたかった本です。少しずつですが、小池さんの本が増えています。

*1:3/17ブログめぐりをしたら、荻原魚雷さんが「文壇高円寺」で古山高麗雄さんを取り上げていました。いい内容です。一読ください。