沢木耕太郎『敗れざる者たち』

e-honnの新聞・TVで話題の本 >読売新聞を見ていて、ふと昔のことを思い出しました。そのきっかけは沢木耕太郎さんの『敗れざる者たち』が文春文庫として出版されました。

この本の単行本は1976年出版され、スポーツノンフィクションとして、鮮烈な印象が残っています。これは沢木耕太郎さんの初期の作品の中でも出色の出来なのではないでしょうか。

かつて沢木さんの原稿を受け取り、新宿に行ったことを思い出しました。会った時の印象は寡黙、真摯、端正。原稿も鉛筆で書いてあり、その筆跡もしっかりしたものでした。以降、沢木さんはルポライターとして注目され、現在スポーツのみならず多方面で活躍しています。

この文庫の紹介文を読むと、「スポーツ・ノンフィクションの原点。試合の経過と人生を絡ませて描く「沢木スタイル」の出発点の作品が収められている。」と書いたありました。

確かに。


単行本