出版ニュースあれこれ

今週が始まったかと思ったら、もう水曜日です。なにもない一日なんて、ありはしない。そう思う一日の終わり。よのなかも刻々と変化しています。本に関しての情報も同様です。

まずはアンテナから、「谷根千」のこと。今日サイトへ行きますと、「週刊」のお知らせが掲載されていました。

このたび、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」は、二〇〇九年春に刊行予定の九十三号で締めくくることにいたしました。
(中略)
今後二年間、今までの資料を整理し、聞き書きを充実させ、精魂込めて「谷根千」を作ります。

地域に根ざした雑誌がこうなるとは、なんとも、残念です。今後についての「精魂込めて」という一言が心に響きます。2009年の春まで、本当に頑張ってほしいと思います。

次はもうひとつアンテナから。asahi.comトップ > BOOK のトップで、今日の出版ニュースとして、仏を代表する思想家、ジャン・ボードリヤール氏の死去を伝えていました。

ジャン・ボードリヤールの本は書棚に何冊かあります。彼の『消費社会の神話と構造』を中心とした一連の著作は消費者社会を読み解く上で、重要です。また、彼自身、現代についても果敢に発言を続けていました。

記事によると、ボードリヤールは3月6日、パリにて77歳で死去とありました。これを読んで、ボードリヤールは77歳だったのだと改めて認識しました。それにしても、あまりに突然の死。ご冥福をお祈り致します。

もうひとつ。今日「週刊朝日」を手に取り、表紙の一文に驚きました。

復刊「朝日ジャーナル」24ページの大特集 筑紫哲也ほか

久しぶりの雑誌名でした。「朝日ジャーナル」。それが復刊?とはどういうことか。今回の「週刊朝日」3/16 では、同誌内に「朝日ジャーナル」が復刊しています。

今私も読みかけなのですが、本当に復刊するのでしょうか。雑誌の内容が雑誌の決め手です。いまの時代に合うか合わないか。

かつて私も「朝日ジャーナル」を読んでいましたが、復刊してほしい!という気持と復刊できるか?という両方の気持がせめぎあい、なんとも答えが出せないでいます。

この雑誌はかつて時代とつながっていたと思います。時代が複雑/単純になり、時代とのつながりも希薄なってきました。そして終刊。

そうした状況の中で、「朝日ジャーナル」の復刊を望めば、筑摩書房の「展望」もと欲が出てしまいます。

ま、それはそれとして。「朝日ジャーナル」の続きを読むことにします。