種村季弘さんの本と茨木のり子さんの詩集

「晩鮭亭日常」の12/8「一年前の月。」を読みました。その記事の中に、ちくま文庫が6冊並んでいました。

柴田宵曲明治の話題」(ちくま学芸文庫)は今月買おうと思っていた本なのですが、この他に、次の2冊に注目。復刊されたのか、在庫たっだのか。どちらであれ、これは買いですね。

贋物漫遊記      書物漫遊記

筑摩書房のサイトに行き、在庫チェックをすると確かに在庫がありました。それ以上に驚いたのはサイトのトップページが変わったこと。書棚に新刊が並んでいるので、見やすくなりました。随分前にリニューアルしたらしい。

また、asahi.com の BOOK から、「茨木のり子さんの遺稿、来年詩集に 気骨の人、別の一面」という記事を読みました。詩集「倚(よ)りかからず」などの詩人として知られています。

その記事の中で紹介されている次のような詩で、茨木さんの「別な一面」を知ることができます。

新婚の夜のけだるさのなか
わたしは思わず呟(つぶや)いた
どちらが先に逝くのかしら
わたしとあなたと (「その時」より)

こういう詩には滅法弱いのです。来年2月に出版されるという遺稿40篇の詩集に注目したいと思います。