米原万里さんの『打ちのめされるようなすごい本』

先に亡くなられた米原万里さんの『打ちのめされるようなすごい本』が出版され、話題となっています。朝日新聞の11月21日の夕刊「文芸3点」で、鴻巣友希子さんがこの本を取り上げて、次のように書いています。

すぐれた通訳・翻訳者でもあった米原万里氏の全書評集というすごい本が出た。恐るべき知識量と知性を誇りながら、氏はものを高見から見ることを嫌った。鋭く強靭な批判に、私は震えあがり、ときに高潔なるミーハー精神を感じて、いっそう畏敬を深めた。・・・ (中略) ・・・ 米原書評には、人生が投入されている。打ちのめされた。

この鴻巣さんの紹介を読んで、たいへん高い評価に驚き、それだけの質と量なのだろうと推測します。どれだけのハードパンチなのか、どのように打ちのめされるのか、一読してみたい気になります。

打ちのめされるようなすごい本