戦争って、なに?

「晩鮭亭日常」11月22日「甘さと醍醐味。」を読んで。「クリント・イーストウッド監督好きの小林氏は「父親たちの星条旗」同様に絶賛している」といいます。

私もその映画を観ましたが、いろいろなことを考えさせられる映画でした。映画が終わって劇場から出てくる人たちは一様に「何か」を考えているような感じがしました。その「何か」は人それぞれですが、そういう「何か」を残した映画であることは事実です。

これを観ると、やはり「硫黄島からの手紙」も観たくなりますが、これを観るともっと深く考えさせられるのかもしれません。あまりにも身近で、あまりにも壮絶で。あの「何か」を知るためにも、「硫黄島からの手紙」を見る必要があると思います。そう力むこともないのですが。

アメリカと日本の立場から、戦争がもたらすもの、それはなにか。

さらに、もうひとつ。晩鮭亭さんが丸谷才一さんの『双六で東海道』を取り上げて、丸谷さんのエッセイのいい所をずばり! 私も丸谷さんの読者ですが、これはうまい!

余談、脱線、文体の破調を含めてすべて計算ずくで書かれているのがわかっていながらそれがまた楽しいというのが丸谷エッセイの醍醐味だと思う。