hatenaのアンテナをたどって

毎日メールをチェックしたあとは、hatenaのアンテナめぐりをします。その一巡のなかで、いい話があれば、抜書帳にメモします。*1 次に、ブログ掲載のものとそうでないものを仕訳し、このブログを書きます。

今日のアンテナから。まず「知ったかぶり週報」では、『雑誌のカタチ―編集者とデザイナーがつくった夢』 山崎浩一 (工作舎)を取り上げていました。

私が怖いと思っているのは「近頃雑誌ってつまらなくなったよね」という漠然とした失望感を皆が持ってしまうことにある。「もう本じゃないよね、ネットで十分だよね」と皆が思ってしまうと、その時点でどれほど魅力的なものを作れたところで、スタート地点はかなり後ろのほうになってしまう。

この失望感ですね。問題は。われわれの気持ちの中にもきっとネットで十分という思いがあります。ここまでデジタルが、インターネットが普及している中で、ネットを超える雑誌をどう創るか。この本の中にもヒントはないのでしょうか。

雑誌を編集者とデザイナーの夢というなら、それがみんなの夢になるかならないか。いますでにスタート時点で遅れをとっているとするならば、自分たちの夢からスタートするのでなく、いっそみんなの夢から考えてみるのもいいのではないか。そう思います。*2

次は「晶文社ワンダーランド」。今までの同社のサイトの比べると、見劣りするのは否めません。何かが大きく変わったのです。

このサイトも以前は「ワンダーランド」というように、新しい何かがあるという一種の期待感がありますが、今は単なる情報ページになってしまいました。かつてはあれだけ連載があったものが、恩田陸さんの一本。ふと溜息ばかり。ただし「晶文社SCRAP通信」はまだ掲載されています。

会社の事情がどうであれ、一読者がどうにかできるわけもなく(できることといえば、せいぜい本を買うことくらい)、今後の晶文社の出版活動を見守ることだけしかできません。でもやはり、頑張れ! 晶文社、と声をかけたい。


銀座のMerry X'mas

*1:エディターを使って、情報とコメントを書き、抜書帳のフォルダーに入れます。こうすると検索しやすく、話材として利用するときもコピーしやすい。

*2:しかし、みんな=われわれの夢を描けないとしたら、自分=われの夢の延長線がみんな=われわれの夢に出会うことを願うしかないのか。