なんとも安い文庫あり
新宿の古本屋さんを見ていますと、なんとも安い文庫あり。今は少なくなった1冊100円、4冊200円、さらに10冊400円との表示。こういう店がまだあるのは喜ばしいことです。
今ではこういう販促は神田神保町でもめずらしくなりました。私の知っている古本屋さんは4冊200円でしたが、もうない? のかもしれません。
今日、例のガイドブックを買おうと、神田神保町に行く予定でしたが、所用で行けませんでした。今度行ったときにその古本屋さんをチェックしてみたいと思っています。
前置きばかりが長くなりましたが、そこで買った文庫。
- 荒川洋治『ボクのマンスリー・ショック』(新潮文庫)
- 伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)
- 色川武大『私の旧約聖書』(中公文庫)
- 色川武大『怪しい来客簿』(角川文庫)
- 久世光彦『マイ・ラスト・ソング』(文春文庫)
- 開高健 『裸の王様・流亡記』(角川文庫)
- 和歌森太郎『花と日本人』(角川文庫)
- 谷川俊太郎/佐野洋子『入場料四四○円ドリンクつき』(集英社文庫)
荒川洋治『ボクのマンスリー・ショック』はめずらしいのではないでしょうか。あまり見ない文庫です。荒川さんの文庫自体が少ないせいか。この文庫のカバーデザインは平野甲賀、カバーイラストはつげ義春。
「詩人の震える感性が、ショックを求めて全国各地、月に一度のマンスリー・ルポ」
開高健『裸の王様 流亡記』は、前にも取り上げましたが、このカバーデザインが石岡瑛子さん、写真は小川隆之さん。石岡さんのデザインワークとして、カバーデザインだけを蒐めるとか、考えてみてもいいですね。
谷川俊太郎/佐野洋子『入場料四四○円とドリンクつき』は谷川さんの詩と佐野さんのイラストの組み合わせ。相変わらず、さらっと、うまい詩と妙な猫の線画。
例えば、「からだ大事典」より。
- 眼 魂のテレビジョン。
- 唇 恋人を窒息させるための凶器。
- 頬 絵具の足りないカンバス。
- 腹 うんちのおうち。
- 腰 パンティの職場。
- 腿 あそこへのハイウェイ