「書斎は語る」@「男の隠れ家」(12月号)

昨年もこの時期でしたか、雑誌「男の隠れ家」で書斎について特集したのは。今年も同誌12月号で「気ままな知的空間 書斎は語る」という特集が組んでいます。また、「今年、私の読んだ96冊」と題して、今年の各自のベスト3が掲載されています。

さらに、「手製本と愉しむ」というページもあり、これはちょっと嬉しい企画で、実際に自分自身でやってみようと思いました。世界で一つの本を製作するって、いいじゃないですか。(これは時間に余裕がなければムリですので、少し時間のある時期を選んで挑戦したいと思います。)

それから気になったのは、「今年、私の読んだ96冊」の人選です。私の読んだ本の方々は広く政治家からタレントまでのおすすめ本3冊なのですが、もっと幅広く、本好きな方々を選んでほしかった。どうもピリッとしないのですが、どうでしょう。

たとえば、紀田順一郎さんぐらいでしょうか。気になったのは。紀田さんは次の3冊を挙げています。

百輭先生 月を踏む    歌舞伎の近代―作家と作品    鏡花と怪異

その代わり、「画材店が作ったオリジナル消しゴム」のコメントが気に入りました。これは買ってみようと思う一品、いや逸品です。

1917年銀座に創業して以来、筆、絵の具、スケッチブックといったオリジナルの画材商品だけを取り扱ってきた「月光荘画材店」。同店のシンボルマークである「友を呼ぶホルン」が捺印されたオジリナル消しゴムは、力を入れてこすらずとも軽く滑らせるだけで字を消す。消しゴム(月光荘) 55円 *1

55円の消しゴム、これがまたいいのです。そんな消しゴムとの出会いがあったので、まあいいか。でも、もっと、愉しい本と出会いたかった、というのが率直な感想です。

*1:本当にシンプルな消しゴムで、余計なものが一切ありません。デザインとして、「友を呼ぶホルン」がいい。消しゴムは脇役ですので、月光荘の消しゴムのように、あまりでしゃばらず、さりげなく机の上に置かれている、というのがいい。この他に、三角消しゴム(コヒノール)、ステッドラーの2ウェイ消しゴムが紹介されていました。