光文社古典新訳文庫創刊

光文社古典新訳文庫の新聞広告を見ました。この時期、改めて古典を新訳で出す意味はどこにあるのか。この点が知りたくなりました。

同社古典新訳文庫のサイトのサイトを見ますと、「いま息をしている言葉で もう一度古典を」と、この新文庫を紹介しています。

そして、なぜ創刊したかについては「光文社古典新訳文庫創刊にあたって」で、翻訳出版編集部 編集長 駒井稔さんが語っています。

私たちは、「困難な時代だからこそ、古典が読まれる絶好のチャンス」と捉えます。
活字離れを止めるには、本当に面白い、しっかりした作品を提供すること、そして、未来の読者を育てていくこと、これしか道はありません。
それならば、古典という、いつの時代にも変わらない「本物」を新訳という形で、読者に届けよう。これが、私たちの見出した、単純ですが、唯一の指針です。

この時期、改めて古典新訳をという光文社に大いに期待したい思いがありますが、このなぜという疑問はまだ解消されていません。

しかし、「本当に面白い、しっかりした作品を提供すること」は出版の原点ですから、今後の光文社古典新訳文庫に期待するところ大です。

Q&Aにも書いてありましたが、「21世紀に読まれるべき作品」を出版していくそうですが、特に絶版作品、未邦訳の作品を希望したいと思います。

光文社古典新訳文庫はこれから毎月12日前後に出版。創刊後は10月・11月は4点。以降、毎月2点を刊行予定といいます。

▼四谷書房のサイトは http://yotsuya-shobo.com/ こちらから。