活字離れでも本は売れる

前にも取り上げました、田口久美子さんの「活字離れでも本は売れる」(日経新聞プラス1)も今回が最終回(4回完結)でした。

「私のビジネステク」とのテーマで各業界の方々が自分自身のビジネステクニックについて書いています。

田口さんの最終回は見出しのあるように「顧客の信頼は地道な仕事から」という内容です。

1970年半ばから大型書店が増加、いまはインターネット時代。その時代にどう本を売るか。これはどこの書店、また新古書店、古本屋でも共通の課題です。

その中でも書店の仕事は厳しさを増し、中小書店の存続は難しくなっています。この状況は大型書店でも同じです。こうした苦境をどう乗り切るか。田口さんはいいます。

こんな時代だからこそ書店の基本を忘れたくない。

田口さんの担当は海外文学の棚50本で、約13000冊を管理しているそうです。そうする上で、必ず新刊をチェックし、売場に来るお客様を観察し、きちんと対応することにより、お客様の信頼感を得るようにする。

当たり前の基本を地道にやり続けることがこの厳しい時代を生き抜く道だそうです。たしかに、そしてなるほど。

書店繁盛記
田口久美子さんの最新刊
『書店繁盛記』(ポプラ社)